Velocityで「抜く」 with VeloGUI

Jakarta Velocityは本物ですね。

長年コンピュータを触ってると「本物」に出会ったとき、心のどこかにあったとげが「スコーン」と抜けたような爽快感を感じます。

Velocityでは、おもいっきりいい音で抜けました。(ほかに最近「抜けた」のは、Spring、Hibernateなど)

シンプルなんですけど、htmlは当然として、SQLXML、FAX・メール定型文からスタンドアローンアプリの表示作成まで、およそJava上でテキストを扱うことに関してはVelocityほどラクなものはありません。

要件がどんどん高度化し、またプロジェクト途上にも次々と変わる中(「変化を抱擁せよ」)、短納期化の要求がますます強くなる昨今、WebならVelocityでええやん!と思います。

JSFが来る!と言う話もありますが、あれはWeb限定の話ではない(現在の実装はJSPタグのみですが)ので。もうちょっとリッチクライアント方面の実装系が出てきてからかな、とも思います。現在のJSPベースのものだと、他の技術と混在して使うとトラブルのもとらしいですし。

将来リッチ系にいく可能性があるなら、なおのこと現在のWeb作成はVelocityで手際よくやるべきです。

母数が少ないので信頼度はイマイチですが、Strutsベースの開発で、HTMLならなんとか書けるといったレベルの人が、一人で動的部分を含むページを作成できるようになるには、Velocityならほぼ半日勉強すれば充分ですが、JSP+Strutsタグなら三日、JSTLまで含むと五日はかかります。

しかも、JSP+Strutsタグ等だと勉強期間を終えてからもマニュアルと首っ引きにならねばならないのに対し、Velocityだとほぼ何も見ずに組めてしまう。

JSPで画面をプレビューしながら開発するには有償のツールが必要なところ、ほぼHTMLのまであるVelocityなら無償のNetscape Composerで充分。

また、テスト時、JSPは手直しするごとにリコンパイルで時間がかかるの対し、Velocityなら一瞬で再表示。

さらに、本稼動時においても、VelocityのパフォーマンスはJSPのほぼ二倍にも及ぶ(R.ジョンソン「実践J2EEシステムデザイン」調べ)

画面が増えれば増えるほど、開発人員が増えれば増えるほどその差は大きくなっていきます。

もう

What are you waiting for?!

という感じですね。

また最近、Velocity開発を強力にサポートしてくれそうなツールを発見しました。

その名はVeloGUI。JavaコードとVelocityをGUI画面上でマージして、出力イメージを見せてくれるツールです。

これについては、ホームページに書いて見ましたので、興味をもたれた方は参照ください。