巨星墜つ

ときいて、「我が生涯に一片の悔いなし!」というラオウの最期を思い浮かべる
人は多いと思いますが、ここでの巨星とは6/14に亡くなった大指揮者、カルロ・
マリア・ジュリーニ氏のことです。
自分の本当に演奏したい曲目だけを、納得できるまで徹底的に練り上げた上でしか
タクトを取らなかったジュリーニ氏。
その姿勢は多くの音楽家の尊敬を集め、その演奏は多くの音楽ファンに愛されました。
彼自身がスコアに溶け込んだような彼の演奏は、精緻で美しく、崇高さと威厳に満ちています。
彼の残した曲を味わいつつ、心からご冥福をお祈りします。